静かな空に爪痕残す

情事を描いたR18小説。二次小説の方も構想中!

カテゴリ: 秘密のツボ

肩の周辺に貞子は消毒液を塗った。




なめらかな指先の感触に仰向けになったらヤバい位に遮断機が硬くなっていた。



カン!カン!カン!!



ハリを患部に刺すトンカチのような音が聞こえてきた。



丁寧にハリが刺されていくと血流が良くなっている気になる。

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あぁ~気持ちいい!何か身体が熱くなってきたようだ…。




血行が悪い頭へドンドン新鮮な血液が流れていく錯覚に囚われていた。




何か頭が段々ぼぉーっとしてきた。





『痛みは大丈夫ですか?』




貞子の声が遠くなっているような気がする。




そして、俺は意識を失ってしまった。




どれだけ時間が経ったのだろうか?




目を覚まして起き上がると仕切りのカーテンはしまったまま、誰も周りには居なかった。



俺が寝てしまったので気を利かせてそのまま起こさないでいてくれたのだろうか?



鍼治療で脱いだ筈のTシャツは着させられていたのには驚いた。




俺はそれにも気づかずに気持ち良くて熟睡してしまったのだろう。



荷物を自分で持って受付に歩いて行った。





つづく



緑川隆二→25歳の冴えないサラリーマン
小田円佳→中学の同級生
白井美穂→整骨院のアラサー受付嬢
神野貞子→謎の柔道整復師


受付嬢の白井美穂が俺に気づくと笑顔で迎えてくれた。



鍼治療をした事もあり、肩凝りは軽減されて腰痛も治まっていた。




やけに頭のモヤモヤがなくなり、スッキリした気持ちになっていた。




あれ?何だあれ!?




美穂の左肩に四角い枠があり何か書いてある。



『カラーコンタクトに代えたんですか?』

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見間違いではなく、美穂の左肩にハッキリとセリフが書かれた枠がある。





『あの~神野さんって方が新しく入ったんですか?』




セリフの枠を見ながら書いてある事とは違う事を言った。





『神野さんって誰ですか?今日の緑川さんの担当は木村さんですよ!』



木村は俺のお気に入りで体育会系の35歳くらいの女性で既婚者だ。



鍼治療が気持ち良すぎて夢を見ていたのだろうか…。




会話が途切れて会計の準備に入った。




『ハイ!今日は鍼治療が入りましたので1,500円になります(^^)/』



俺を治療してくれたのはいったい誰だったのだろうか…。



背筋が凍る思いで会計を済ませた。





つづく





緑川隆二→25歳の冴えないサラリーマン
小田円佳→中学の同級生
白井美穂→整骨院のアラサー受付嬢
神野貞子→謎の柔道整復師


美穂の左肩に浮かんでいるセリフは消えることなく




俺に読めと言わんばかりに誘惑してくる。




ドキドキしながら声を少し震わせて左肩の文字を声に出した。

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『カラーコンタクトに代えたんですか?』




『えっ!?』




美穂は驚いた表情を浮かべた。




今まで俺がこんな事を言うキャラでは無かったからだった。




『すごい!分かりました?ブラウンのカラーコンタクトにしたんですけど、色が抑え目にしたから目立たなくて、みんな気づいてくれないんですよね!』



セリフは更新された。




俺は書いてある通りに言ってみた。



『いつもと違うからすぐに分かりましたよ!』



美穂は万遍の笑みを浮かべて喜んでいた。



すると、自動ドアが開いて別の患者さんが入ってきた。



『気をつけてお帰りくださいね!』




小さい声で美穂は俺に言った。




何か凄い能力が覚醒されたみたいだ!




すれ違う人達の左肩にもセリフが現れていたのだった。




つづく



緑川隆二→25歳の冴えないサラリーマン
小田円佳→中学の同級生
白井美穂→整骨院のアラサー受付嬢
神野貞子→謎の柔道整復師




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